去る2008年4月に、西荻窪のギャラリー「ニヒル牛2」にて、三人展『幼稚な装置博』を行いました
 幼稚ともいえるような、単純な仕掛けの映像玩具を展示するという趣向です。音頭をとってくださったのは、 TAMAXさん(フライヤーデザインも)、ほかメンバーは『ぱらぱらマンガ喫茶』主催者あしたのんきさんです。
 かたや「第7回飛騨国際メルヘンアニメ映像祭」パラパラアニメ部門で最優秀作品賞を受賞、かたや「第12回文化庁メディア芸術祭」短編アニメーション部門で優秀賞をとってしまうようなお二人に挟まれ、とても両手に花とか言って鼻の下を伸ばしてるような状況ではなかったです

EXPO 2001
 手回し反射式ゾートロープです。制作過程を動画にしました。作品名『EXPO 2001』。もう過ぎてしまった理想の未来、という意図なんですけど、後で考えたらすでにHONDAのアシモ師匠がいらっしゃるので、こんな悲観的なような題名にしなきゃ良かったかもだが後の祭り
 でも実はKraftwerkの楽曲「Expo 2000」にかけてあるので、いいのです。動画の音楽はこれのまねっこになっております。


幼稚な装置博CM
 冒頭の木の家「パラホーム」と最後の吊り下げ式ゾートロープ「ゾー灯籠プ」は TAMAXさんの作品です
 ここまで完成度が高いと、ダジャレがむしろ崇高なものに感じられるから不思議です。この点に私は対抗意識が沸き立ってしまいました。


 博覧会?の様子は、ニヒル牛2の独特な空気とあいまって、にぎやかながらとても落ち着いた、よい雰囲気でありました。大勢の友人に来ていただきました、その節はありがとうございました。西荻はいい街!カツ丼旨いし!


 会期後半には、ゾウ型ゾートロープその名もズバリ『像トロープ』を投入し(対抗意識が結実した部分)、12日間と、比較的長かった展覧会のテコ入れを目論みました

 これがその勇姿です!


 …ほんと、おそまつさまでした。
 あ、でも実物は割と質感いいし、存在感もあって、それなりに評判よかったんですよ!
 またどこかでお目にかかれるといいですが、ロボの方は地味に崩壊してきました
 (2009年6月9日現在)