2008年9月7日から11日の間、どセレブな街・表参道にて豆本展を開催しました。総勢12名のグループ展です
 テーマは『効く豆本』、フライヤーによると、「12名の作家が、心と体に効く豆本を処方」するという趣向になっています。フライヤーデザインは、『幼稚な装置博』でもご一緒したTAMAXさん。毎度お世話になります…


 会場となったギャラリー・ロード表参道は、あの!表参道ヒルズから徒歩3分という立地条件ながらも、実に閑静で、入り口が温室のようになっていて自然光もたっぷり入るとても良いところでした
 上の写真は、初日の午後の比較的落ち着いた時の様子です、あ、奥にナースがいます!もちろん本物ではありません、無免許ナースです。ほかにも検尿カップでお茶を出したり、薬っぽいお菓子を用意したり、お買い上げの方には薬袋に品物を入れてくれたりと、演出が徹底しておりました
 主催の里樹商会さんとTAMAXさんにはほんともうなんというか頭が下がります


豆本はていねいに!お薬も用法・用量をまもって!



 読む方も自然とまめっとしてくるのが、見ていておもしろ楽しかったです。それだけ真剣に見てくださる方が多かったです。まあ上の写真はヒマな時間にスタッフが読んでるところなんですけどね
 また、お子様連れのお客様も多く、子供たちには小さな本がとても身近に感じられるのか、けっこう食い入るように見て楽しんでいる子が多かったように思います


ワタクシの作品『常備薬』『おくすりだしときますね』そして特別ゲスト、イラストレーター笹井一個さんによる『アルファベット・ブック』
「常備薬」はネーミングこそなんのひねりもありませんが、内容が気持ちブラックというか斜に構えてるので(自分で言うと恥ずかしいですね)、「これを常備〜?」というような意味が含まれているのです。豪華化粧箱入り7冊セットです!
「おくすりだしときますね」は、あそべる絵本です。どうやらボードブックというカテゴリーになるようです
「アルファベット・ブック」は、前もって練習のため製本した白紙の豆本を笹井さんに渡して、半ばムリヤリ描いてもらいました


 『常備薬』の中身です。フェイクの薬と、用法とイラストでセットになっています。本のサイズは豆ですが、中の薬は実物サイズってのもポイントなんです。製本には凝ってみましたが、強度がイマイチで、最終日に数ページ落ちてしまいました


 『おくすりだしときますね』の中身です。本を束ねているヒモつきカプセル薬を泣いている子に飲ませて、奥底に潜む病原体X氏をやっつける、というものです。カプセルと病原体X氏には強力な磁石が仕込んであり、カプセルでつんつんすると病原体X氏が逃げ回る、という趣向です


 ワタクシ以外の作家さんたちの作品がこれまた素晴らしいのですが、それを紹介するとワタクシのHPとして機能しなくなってしまいそうなので、しません!狭量な男なのです。
 どうしても気になる方は、この展覧会の特設ブログを見てくださいね、2009年1月現在、まだあります。
capsulebooks〜効く豆本展〜ブログ
 懇切丁寧に各作家さん及びその作品を解説しているだけでなく、なんだか妙におもしろいので、ぜひ見てください。運営は八面六臂のTAMAXさんです

 この場をかりて改めておいで下さった皆様に感謝の言葉を述べたいと思います
 本当にありがとうございました。 ちゃんと効きました?残念ながら保険はきかないので、何の効果が得られなくても、当方にはどうする事もできかねます。