2007年10月30日から11月10日の間、池袋と目白の中間あたりのギャラリーポポタム様にて第2回『ぱらぱらマンガ喫茶展』を開催しました。店長(展長?)はあしたのんきさん、店員総数なんと25名の大グループ展です!しかし出し物は「ぱらぱらマンガ」というなんとも言えぬゆるさが魅力です
 テーマは季節に合わせて『食』、アオリは「秋だ!満腹、満喫」。「食欲の秋」「芸術の秋」「マンガ喫茶」「喫茶店のナポリタンがたまに喰いたくなる」など、いろんな要素がからんでいるのです。フライヤーデザインは、Accident 2の西村さんです、とても爽快!「運動会」って要素も加味されました。そういえば、当日オープンギリギリまで運動会の様相でした…


 さて気持ち押しで開場となりましたぱらマン喫茶は、出展者は25名ですが複数出展も多く、総数40を越える、とんでもない物量でお客様をお迎えする事に!モノが小さいので、写真ではとても閑散として見えますが…中身が濃いんです!
 物量ばかりでなく、一般的な受験生の暗記カード的なものから立体、オブジェ、材質も紙からニット・プラスチック・金属など多岐に渡り、喫茶店の軽食メニュー枠を遥かに超え、そのへんのレストランを軽く凌駕する品揃えに。
 

 期間中には参加メンバーが講師となり、「ぱらぱらマンガ制作ワークショップ」も行われ、これが予想を上回る大盛況!はじめは年齢制限を設けておりましたがそれも撤廃、3歳児から主婦の方まで様々な方々が参加してくださり、真剣にぱらぱらマンガを制作しておりました。
 会場内の様子は定点カメラでコマ撮りされ、逐一ブログにアップされるという凝りよう。出展された全てのぱらぱらマンガも、のんきさんらの手によりコマ撮り撮影がなされ、会場の隅っこ(トイレ横!)で上映会もされておりました

 そんな様子をまとめてCMを作りました。開期中に間に合ったのでブログで公開してもらいました

第2回ぱらぱらマンガ喫茶展CM

 バラエティに富んだ作品の数々と、スゴイ人の入りと、熱気が伝わるかと思います。お客様も、乳幼児からお年を召した方まで幅広く、皆様共通してニコニコ顔だったのがとても印象に残っています。
 ワタクシはなんの役にも立たないので、机の隅っこでお菓子でコマ撮りしたり(CM内のがそれです…)近所の公園で野良ネコおっかけたりしていました。

 おまたせしました、ワタクシの出し物です。
 右下のなんだかよくわからないオブジェ?がメインの電動ぱらぱらマシーン『PaRaP』(パラップ)、左下のは普通なぱらぱら『eat』です。まんまだ。上部に貼ってある自分の名札もぱらぱら風に作ってみました。実際ぱらぱらやってくださる方もいましたが、実はぱらぱら出来ない仕様だったのです、中身もちゃんと描いたんで、ちょっとうれしかったです。
 『PaRaP』の方は、「ハチドリの食事」を表現しているのです。実はいろいろ取り替えが出来るように作ってあるのですが、1つしか完成しませんでした!「ぱらぱらするのが得意でない人がスムーズかつお手軽に見るにはどうしたらいいか/ぱらぱらするスピードやタイミングを見る人によってばらつきがでないようにするにはどうしたらいいか」って事を考えてたら、自然とゾートロープになってしまったという、図らずも自分の中で動画装置の歴史を追体験したものとなってしまいました。しかも見え方が割とシビアで、以下のような説明書を発行することに…

 相変わらずの詰めの甘さ
 しかしながらそんな中でも主に若いお客様に楽しんでもらえたのが良かったです。「ボタンを押すと回転する」って単純さが良かったんでしょうか。次回があればさらにビックリ機能を盛り込んで、操作は単純だけど効果が絶大!みたいなもんを作成したいところです


 このへんの写真は、終了後いただいたのですが、なんとも感動しました。おいちゃん、次回はもっとおもしろいもん作るからな!って意欲が沸き立って来ます

最終日は、夜遅くまでお客さんが絶える事がありませんでした。





最後に、自分のの詳細写真でも載せておきます


 出荷直前の『PaRaP』および『eat』。無菌皿の上で最新コンピューターにより最終調整が行われているところ。ウソです。

 『PaRaP』の底面には実は検収印がされていたのだが、気付いてくださった方はいらっしゃったのであろうか…


 実に十ん年振りに130モーターなんて買った。アキバパーツ街で購入したアルミケースが思いのほか硬くて難儀したものです

『eat』なかみ

 『PaRaP』があまりにぱらぱらマンガを逸脱していたので、不安になったため開場前日の昼ご飯で即興で作ったものの、一部から妙に評価が高かった。 はっきりと「なんかきたならしい!」って言う人もいたけど、ボクもちょっとそう思いました、でもその辺の男一人暮らしっぽさも良い味わいでしょう!
 しかし、食べるナンセンスネタでは昼間行雄氏による『回転寿司』という超ミニマルでカッコイイ作品があって、すっかり敗者フィーリングを味わいました。やっぱ付け焼き刃はアカン



 『ぱらぱらマンガ喫茶』は、今後も続けてゆく予定の企画なので、これを読んで「行ってみたい、見てみたい!」と思った方はお楽しみに…ここ「TV4D」で告知させていただきます
 また、文中にもリンクを貼りましたが、『ぱらぱらマンガ喫茶展』公式ブログflip-flip yo!も2009年1月現在存在しています。
 こちらはワタクシは参加していないのですが第一回のオープニングパーティの様子から、極最近のあしたのんきさんの韓国ぱらぱらマンガ伝搬の旅までレポートされております。興味ある方はぜひご覧になってみてください。貴方の好きなアーティストの方もこっそりまざってるかもしれませんぜ?

 片付け終わって記念写真。これだけ写っててまだ9人足りてないという大所帯。この後、海を名に冠した居酒屋に打ち上げに行くのですが、その名に反してまるで海のものがない、親父さんはとても無愛想、酒は安いがすっごく悪酔いするタイプのものというとんでもないワイルドさで、売れ行きの悪いお酒の処理に回ったワタクシはこの後の記憶が曖昧で、都内の友人の家に息も絶え絶えで転がり込んだのももはやいい思い出です。






 【余録】
 会場となったポポタムさんの近所、池袋からポポタムへ行く途中にフランク・ロイド・ライト氏の設計による歴史的建造物明日館 があります。
 実に良い建物で、ワタクシは友人の結婚式で初めて訪れたのですが、微に入り細に入り、とても美しいです。なごむし。喫茶付き見学会等も随時受け付けているようですので、興味のある方はぜひ訪れてみてください。
 もちろん、ポポタムさんにも。

 思い出しながら書いていたら、ひどく長い記事になってしまいました、おつきあいくださり、ありがとうございます。そして、おつかれさまです。