汚泥やゴミ除去作業について

 汚泥(ヘドロ)やゴミ除去作業ですが、多くの被災地でいちばん広く募集されているものと思われます
 その他の作業の詳細を知りたい方申し訳ありませんが、ここにはこれ以外の情報はありません

 
 汚泥撤去作業でも、テント泊で朝から晩までほぼ住み込みの支援プログラムから、「日帰りボランティア」という、なにができるかわからないけど、とにかくお手伝いしたい!という方に入門編となるプログラムまで、地域・自治体によってですがいくつか設定されております
 このたび私はこの「日帰り」プログラムで3日間お手伝いさせていただきました
 
 *当方が参加したプログラム大槌町で活動する災害ボランティア募集(終了しています)の詳細(リンク)
 前ページの検索で「岩手 盛岡 ボランティア」で調べました
 2011年4月半ば現在では、ボランティアの受け入れ態勢がかなり充実しているため、各所で送迎・弁当付き(有料)の募集が増えています。
 この募集では、名鉄観光様が主催となり、観光バスを送迎用として稼動しています。(汚れてしまうのに、です!ありがたいことです。いろいろなことが、このような厚意により支えられています)


 ここからはこのプログラムに参加して知り得たことに基づいてお知らせさせていただきます
 
 重篤な被害を受けた地域では、平日休日問わず毎日数十人〜百名オーバーの募集をかけています。これは、本当に人が足りていないからにほかなりません
 TVで見るような建物や橋、船、無数の自動車というような大規模な瓦礫の足下には、途方もなく大量の汚泥がうずたかく積もっています
 現地の方々は、この汚泥のぬかるみと臭気の中で生活しています
 日帰りボランティアは主に汚泥の取り除き作業にあたることが多いようですが、それはとても重要な役割だと思います
 特殊技能(重機を操れる、解体作業ができる、危険物取り扱いができる)をもたなくても、だれでもできる。個人でもできる。しかし、それだけをずーっとやっていたらほんとうに疲弊します
 それだからこそ、大勢の人がどんどん交代要員として現地入りででたら、とても理想的だと思います。(もちろんムリせず行ける人が、です)
 
 *必要な装備
 ・着替え(作業着)
 ・マスク
 ・雨合羽
(上下)
 ・長靴
 ・軍手
(ゴム引きのもの)
 ・スコップ 
 さらにあるとよいものとして・防塵ゴーグル(コンタクトの人は特に)・現場用ヘルメット


 中でも長靴は、丈夫なもの(安全長靴など)に、釘等の踏み抜き防御のためのインソールを入れることを強くお勧めします
 釘踏み抜きのケガは報告される事故の最も多いものの1つらしく、また現地では破傷風の発生も報告されているので、必要な準備です
 「踏み抜き予防安全インソール」は、ホームセンター、作業着等を売っているお店で800〜1300円程度で入手できます 踏み抜き予防安全インソールの例(アマゾン開きます)
 ファッション性の高い長靴は薄く傷つきやすいので、あまり向かないと思います。でもそういう方も多くいましたので、落ちなくなる汚れがついてしまう恐れはありますが、踏み抜き対策をしておけば良いかと思います
コチラはできるだけ用意したい装備です
 作業は晴れていても泥だらけになる可能性が高いです。室内の汚泥はまだ湿っていることが多々あるからです
 また、地域によっては屋外作業がメインになります。不意な雨にも対応できるように、どろんこになってもいい服装+雨合羽(上下)が必要です

 私が作業させていただいた期間(2011年4月半ば)は、雨〜雪〜雨でした…作業している間は暑い、休憩すると寒い という状況は、充分考えられるので、脱ぎ着で対応できるよう、作業着は複数用意します。首にタオル巻くの効果的!(タオルは多めに持っていきましょう)
 さらに、汚泥には何が含まれているかわからないので、汚れが落ちなくなることも考えられますので、服装/装備は汚れても惜しくない、作業に徹することのできるものがよいです。

 スコップは、ボランティアセンターによっては多数用意されているところもありますが、持参するのが良いと思います(ほとんどの募集で基本持参を呼びかけています)
 スコップにもいろいろ種類がありますが、すでにお持ちのもので良いと思います。新たに購入するのであれば、刃先が平ら(角スコ)で刃の部分の上部に足をかける部分があり、柄がアルミで軽量のものが良いと思います。汚泥は重い上、いろいろなものが混ざっているので、雪かき用の大型では作業がしづらいです。
 先が尖ったものは、屋外の汚泥をかくには突っ込みやすくて強力なのですが、室内や床下などのコンクリートを張ってあるような平らな場所の除去作業には向いていません
 当方は小型のものを使用しましたが、土嚢(どのう)を満タンにするには回数こなさなければなりませんが、取り回しや床下に入ったときも比較的作業しやすく良い選択でした。
コチラは「新たに買い求めるのであれば」という例です。
 柄がアルミで軽量のものはホームセンターで2900円でした。柄が木なら1900円くらいであります


 キャンプ用の折りたたみスコップは向かないと思います。 

 その他、あって役に立ったものとして
 ・油性マジック 持ち物に名前を書く
 ・養生テープ(ノリの残らない建築現場等で使うテープです) これで雨合羽の補修や、長靴と雨合羽のあいだのシーリングをしました
 *持ち物や服に養生テープを貼って、そこに油性ペンで名前を書けば、あとではがせる名札になります
 


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