『ミサイルイノベーション』ジャケットアート (2005〜2009)
2005年にエイベックスよりデビューしたバンド『ミサイルイノベーション』の1stミニアルバム『ミサイルイノベーション』の総合デザインをさせていただきました
どうしてまた!?と思われる向きもありましょうが、それはフロントマンの大渡亮氏の男気、というより他ありません 大幅に大渡氏の意向が反映されており、けっこうな量のラフを描いた事を覚えております
オーダー(大渡氏の意向)は「昭和の『ぼくら』『冒険王』のような、リアルめでちょっとキモチワルイ、でもギリギリ気持ち悪くない、極彩色の感じ」「ミサイルが飛んでるんだけど、戦争というイメージではなく、牧歌的な中になんか意味なく元気にいっぱい飛んでる」というようなものでした 参考に、ということで小松崎茂氏の画集をいただきました 結果、オーダー通り・かつ+アルファで出来たと自負しております 勢いや気持ち悪さを臭わせる為に、ポーズが若干おかしい感じになっています
今後も登場する事となる仮称「ミサイル三つ子」ですが、3人とも同じ顔しているはずですが右下の少年だけ妙に中学生の頃の私に似ています
ブックレット内は、トップの背景の「朝」「曇り/遠くで嵐」「夕暮れ」「夜」となっています
このミサイルイノベーション3人組の背景は「曇り/遠くで嵐」バージョンです 3名のうち手前の2人林由恭氏・林久悦氏(双子)はけっこう早いうちから似せて描けたのですが、大渡氏がなかなか難産でした そして残念な事に上の画像は最終決定校ではありません(データを紛失してしまいました) 手元に『ミサイルイノベーション』がある方は見比べてみてください そちらの方が似ています
2006年に発売された、1stフルアルバム『be a man』の総合デザインもさせていただきました 今回は前回のものをぐっと押し進めて、ブックレットは物語になっています 三軒茶屋の飲み屋で打ち合わせをした事を覚えています
オーダーは「ミサイル三つ子」「宇宙」でした
ミサイルにまたがり月へと旅立つ三つ子/月面にミサイルの旗を立てて記念撮影をする三つ子(トップ)/ミサイルにまたがり大気圏突入する三つ子
特に大気圏突入は大渡氏のお気に入りビジュアルとなったようで、Tシャツの柄として物販枠に進出しました
ブックレット、オチの部分です 月から帰ってくると地球上の現代文明は一度リセットされ、パラダイスと化していました 中央で走っているのは大渡家のプリンとその子供です
2段オチの部分です 日本列島が「ミサイルイノベーション」の「ミ」になっていた、というものです よく見ると北海道、本州、九州などが分かります
CD盤面はシンプルに○ミとしました 『ミサイルイノベーション』では、ミサイルについたマークを、『be a man』では地球をイメージしたカラーになっています
2009年にインディーで発表したアルバム「STAND UP FOR YOUR LIFE」の総合デザインもさせていただきました
こちらは「プログレのジャケにあるような、石像が空中に浮いてる」というオーダーでした 先に映画『ザルドス」の顔面岩のようなものを提案したところ、「もっと無表情なものを」ということでこのように落ち着きました(背景)
手前の羅漢のようなミサイル三人組は、当方が適当にラクガキしたものが気に入られて是非使いたいという事になり、背面のカットで使用されています ミサイルを背負ってます
余談になりますが、このアルバムに使用されている写真も私が撮っています 世田谷の公園で、児童におもしろがられながら撮りましたが、最終的には割と普通の写真を使っています
すべてデジタルで描いております そのまま印刷形式に応じたデータに変換し、納品いたします
イメージを具体的にする為の会議(もしくは飲み)の時間は惜しみません お気軽にご相談ください
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